沖縄県立伊良部高等学校

学校長あいさつ

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 本校は沖縄本島から南西に約300㎞に位置する、大小6つの島からなる宮古島市伊良部島のほぼ中央にあります。陸と空と海が渾然一体となった緑豊かなここ伊良部の地に、地域の熱い要望に応えて設立されました。昭和59年4月に県立宮古高等学校伊良部分校としてスタートし、昭和61年4月に県立伊良部高等学校として独立、今年で創立37周年を迎えています。これまで2,170名の卒業生が巣立ち、各界で活躍しております。
「自主」「誠実」「創造」を校訓とし、自ら学び、考え、行動する生徒の育成と、地域発展に寄与する人材の育成を教育目標として掲げています。これまで教育委員会指定学校体育研究校、文部省・県教育委員会指定「奉仕等体験学習」発表会等数々の研究指定校として活動し、また、平成15年度より伊良部島にある伊良部中学校、佐良浜中学校(現在結の橋学園伊良部島中学校)と連携型中高一貫教育を導入し、連携を深めてきました。生徒一人一人の個性をより重視した教育の実現を目指し、研修会や交流授業、進路講演会やマナー講座等を実施しております。
 創立以来36年間、「小さな島から大きな挑戦」を合い言葉に、教育活動を展開し、多くの活躍と実績を積み上げ、輝かしい伝統を築き上げてきました。しかし、生徒数の減少に歯止めをかけることができず、平成31年度より募集停止となり、令和2年度をもって閉校の運びとなっております。
 募集停止が決定してから、生徒の皆さんは「伊良部高校最後の~」という認識のもと、「伊良部高校生としての誇り」を胸に、少人数をものともしない創造性豊かな工夫のある活動を展開しております。前年度開催された体育祭では「さあ伊高!歓喜とともに高々と!伊高最後の体育祭」のテーマのもと、伊良部島老人会、婦人会、結の橋学園、同窓会の皆様と連携し一体となり、心に残る体育祭を見事に創り上げ、成功裏に終えました。今年度は同窓会とともに、本校最後の「生徒会祭」開催に向けて取り組みを進めております。  本校の小規模校ならではの、小規模校だからこその強みを最大限に生かした教育活動を展開すべく、そして「在校生が巣立つ最後の瞬間までさらなる活性化を目指す」の思いで、本校教育目標達成のため、生徒の進路実現のため、家庭や地域、関係機関と連携をとり、全教職員一丸となって取り組んでおります。また、「有終の美を飾る」をコンセプトに閉校記念事業組織「協賛会」を立ち上げ、閉校関連業務に加えて取り組みを進めております。
 本校教育活動へのご理解とご支援を最後までよろしくお願いします。 

沖縄県立伊良部高等学校
大宮 廣子